顧客さまからのお声がけから、製作のキッカケをいただきました。
「純金がほしい…」
純金ジュエリーは世界5大ジュエリーブランドでも見つからず、国内ブランドでも見つからず... あったとしても、よくある定番的なデザイン、おじいちゃん・おばあちゃんぽいといいましょうか...
もちろん奇をてらいたいわけではなく、現代の装いにサラリと馴染んでくれて、自分だけが高揚する満足感。日常的につかうことができる最高級品。あらためて純金の魅力をお伝えします。
<メリット>
① 最高級品・受け継ぐ人はうれしい
② 熟したマンゴーのような色・色変化なし
③ ずっしりと重い
<デメリット>
① 乱暴に扱うと凹む
<純金の特徴>
金原子の結晶・ピュアゴールド・最高級品
古くは紀元前10世紀に古代ソロモン王が建設した神殿にも純金がふんだんに使われています。また純金で装飾を施した仏像・仏具にも金が用いられています。中世のヨーロッパでは金細工職人の活躍により王冠やジュエリーへと広がります。純金はその美しさとオーラよって古今東西の人々を魅了してきました。古代には財宝・工芸品・宝飾品・建築物などに多くの純金が用いられてきました。近代になり実用性を考えて K10 がスタンダード。現代になり採掘量がふえて K18 がスタンダードとなりました。
① 純度
K24=純度99.9%以上のゴールド
K18=純度75%の金
K10=純度42%の金
金の純度は一般的に24分率で表されています。K18(18金)の場合▶︎素材全体の重量の24分の18が金になります。つまり75%が金。金以外の素材は▶︎銀・銅・パラジウムなどを混ぜています。
② 比重
K24=比重:19.13~19.51
K18=比重:14.84~16.12
K10=比重:11.42〜13.09
シルバー925=比重:10.35
金の純度が高くなると重い。シルバーの指輪とK24・純金の指輪をくらべて持ってみるとズシっとした重さなので分かりやすいですね。原子の重さの相対比率を表す原子量は金が197・銀が108・銅64となります。金はおよそ銀の2倍・銅の3倍重いということですね。
③ 強度
K24=やわらかい
K18=実用的な硬さ
K10=かなり硬い
シルバー925=まずまずやわらかい
K24・純金はやわらかいので乱暴に扱うと凹んだり変形します。犬や猫・はたまは革製品のように愛しみながら【時間】やエイジングを楽しめる方に向いています。バングルやリングは変形しにくい実用的な厚みでお届けいたします。
④ 色味の変化
K24=変色しない
K18=変色する
K10=変色する
シルバー=変色する
純金は変色しないため▶︎美しさを損なうことがありません。古代から財宝・工芸品・宝飾品・建築物などに純金がつかわれてきた理由です。
今回はK24・純金の特徴をお伝えしました。良きところもデメリットもあります。まるで熟したマンゴーのように芳醇な黄色味が特徴。柔らかくてねっとりとした質量感は唯一のもの。熱伝導率が極めて高いので身体の一部になるような、不思議な感覚が特徴です。